あれから1年2009/03/07 14:21

今日は3月7日。
「10 WOMEN」を別冊付録とするグラマラス3周年記念号が発売されたあの日から
1年がたちました。


長かったような、短かったような。

いずれにせよ、私にはとてつもなく濃い1年でした。
ただ、私個人は最初呆然とするばかりで
講談社に抗議のメールこそ入れたものの、動き出すのは遅れたんですがね。
最近になって、発表直後に盛んに行動したある友人の日記を
あらためて読ませてもらいました。
編集部に抗議の電話を入れて、乳がん患者の実態について長時間語るなど
脱帽の行動力です。
日記につけられた数々のコメントからは
あの時の驚きと怒りがひしひしと伝わってきました。

それに続く6月からの署名活動、今年に入っての手紙発送プロジェクトは
ピンクリボンというもののあり方について
ほんとに小さなさざ波しか起こせなかったかもしれませんが
一石を投ずるものであったと思います。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピンクリボンは今、岐路にたっているように思います。
世間的にはようやく「ピンクリボンとは乳がんに関係したシンボルらしい」と
知れ渡ってきた段階でしょうか。

検診率はなかなか伸びないようですが
「社会貢献事業」の一環としてピンクリボンを掲げて活動したり
ピンクリボン商品を販売する企業はどんどん増えている様子。
お手紙を送った企業団体だけで、300件近いんですから。

一方で、がん対策基本法が施行されるなど
がん患者を取り巻く環境もかわりつつあります。
2、3人に1人ががんになると言われる現在
「がんになったら終わり」ではなく
がんという病を抱えながらも、できる限り普通に快適に暮らせるよう
サポートしていこうという動きも、盛んになってきています。

そうしたなか、ピンクリボン運動の窓口となる団体
企業などから寄付を受け、乳がんの啓発活動に従事している団体のあり方が
重要なポイントになってくる気がします。

昨年末、そんなことを思いながら
会のホームページのリニューアルを行っていたら
朝日新聞に興味深い記事が出ていました。

12月30日と31日、上下2回にわけて掲載された
「乳がんとたたかう ――日米のピンクリボン運動」という記事です。
(5年前から乳がんの取材を始めたという岡崎朋子記者の署名記事)
これが、それぞれ紙面の4分の1ぐらいあるよな大きい記事で
前半はアメリカの状況について、後半は日本の状況について
くわしく紹介されているんです。

なんだかびっくりしてしまいました。
ピンクリボンに目覚めて(?)たかだか1年の私ですから不確かですが
ピンクリボンについてあそこまでくわしく書かれた記事は珍しいのでは?
だいたい、「ピンクリボン=乳がん」ぐらいの知識が一般的でしょうに
あそこに書かれた内容、その意味を理解できる読者がどれぐらいいるのでしょう。
(そういう意味じゃ、記事に出て来たたくさんの団体名をすべて理解できた自分にも
 ああ、1年で成長したものだと感慨深いものがあったんですが。でへへ)

もう1つ不思議だったのは、朝日新聞の記事であれだけ団体名が出てくるのに
「日本対がん協会」にも、さらには「ほほえみ基金」にも
一言も触れられていないこと。
朝日のピンクリボンフェスティバル事務局については
「日本のピンクリボン」という囲みの解説に
  「東京で「ピンクリボンフェスティバル」(朝日新聞社など主催)を
   開催したころから広がってきた」
と間接的に触れてはいるんですが。

不思議な記事だなぁと思いつつ、手紙発送プロジェクトで手一杯で
ブログで紹介する余裕もないまま時間がたってしまいました。
ですが今回、1周年記念(??)にあたってあらためて記事を読んでみて
(「ほほえみ基金」に言及していないのは不自然ながら)
アメリカと日本それぞれのピンクリボンを取り巻く現状や
今後の課題、問題点がきわめて的確にまとめられているように感じました。

この記事、アサヒコムにも掲載されていたのですが
今回確認したら、すでに削除されていました。
でも、ピンクリボンに関心のある方には、ぜひ読んでいただきたい。
友人が「魚拓」に取ってくれたので、そのリンク先を貼っておきます。

  上:アメリカ編は◆こちら◆
  下:日本編は◆こちら◆

日本対がん協会からの返答をアップ2009/03/08 14:24

久しぶりにブログを更新した昨日
日本対がん協会からファックスが届きました。
昨年9月にいただいた回答書に、追加で質問をお送りしていましたが
それに対する返答です。
半年かかった形ですが
昨年は日本対がん協会50周年でなにかとお忙しかった様子。
対応してくださった担当の方が退職なさるそうで
辞める前にと送ってくださったようです。
お忙しいなか、ありがとうございました。

いただいた返答は、さっそく会のホームページにアップしました。
◆こちら◆のページです。

一番教えていただきたかった、ほほえみ基金開設以来の収支については
以下の通りだそうです。

ほほえみ基金収支(通年収支)
収入 支出 収支 一般財源
から繰入
翌年度
繰越金
2003年度 8,116,668 15,901,974 ▲7,785,306 7,785,306 0
2004年度 6,988,473 23,659,671 ▲16,671,198 16,671,198 0
2005年度 12,005,781 20,267,878 ▲8,262,097 8,262,097 0
2006年度 55,781,171 30,460,643 25,320,528 0 25,320,528
2007年度 84,410,682 33,100,652 51,310,030 0 51,310,030

※繰越金は次年度収入に繰入とする

年を追うごとに寄付金が増えてきた様子が手に取るように分かります。

協会HPに掲載されている07年度ほほえみ基金の寄付金総額59,065,800円と
上記の表にある06年度の繰越金25,320,528円を足すと
84,386,328円のはずで
表にある07年度収入のほうが24,354円多い……?

なんていう細かい点はさておき。

何より驚いたのは、ほほえみ基金ってこういう性格の基金だったのですね。
私、基金というのは、何かの目的のためにお金をプールして
集まったお金の使い道を運営委員会等で検討し、分配していくのかと
勝手に思い込んでいました。
つまり、お金が集まってから使っていくのかと。

が、上の表からすると「ほほえみ基金」とは
「乳がんのために」と寄付をくれる企業・個人・団体が増えて
最初はその受け皿としてとりあえず設けられた基金なのでしょう。
おそらく、朝日新聞主催のピンクリボンフェスティバルのスタートと
その後の規模拡大に連動して、寄付金が増えてきたんでしょうね。

一方、日本対がん協会の乳がん関連事業は
ほほえみ基金のお金の集まり具合とは関係なく
全体の流れのなかでプランが練られ、実行されてきたのだと推測されます。
基金設立後は、乳がん関連事業に基金の収入を充当し
足りない分を一般財源から補てんする形で来ているのでしょう。

どれだけ集まるかわからない基金の寄付金を待っていては
事業が進まない!ということでしょうか。
基金の運営について法的に細かな決まりがあるわけでもないようですから
これはこれで問題ないのでしょうが
気になるのはその使い道と、今後です。

支出に対して寄付金が急激に増加した結果
2006年度で約2500万円、2007年度で約5000万円の繰越金がたまっています。
がん関係のNPOでも
これを上回る予算規模の団体は数少ないのでは?

これを今後どう使っていくのか。

HPの支出明細表では
2008年の「協会50周年記念事業に次期繰越金」とするとなっています。
2008年度の収支は、協会の決算が終了し理事会で承認がえられてから
6月末~7月ごろにHPにアップされる見込みです。

何にいくら使ったのか、今後も詳細な情報公開が継続されるよう願います。