転移のリスクと病理検査2008/07/22 09:29

乳がんについての話の続きです。
しこりが小さく、タチも悪くなければ
「胸にできたおでき」ぐらいに思いがちな乳がんですが
事を厄介にしているのが「乳がんは転移しやすい」という事実です。
リンパ節にくわえ、骨や肺、肝臓、脳など
体のさまざまな部位に転移する可能性があります。
自分のがんが転移をおこしやすいかどうかは
病理検査の結果などからある程度のことはわかります。
ですが実際にどうなるかは、神のみぞ知る。
比較的早期に見つかった人でも
治療をおえて体はすっかり元気になった人でも
5年生存率、10年生存率といったデータを見ていると
誰しも多かれ少なかれ、再発・転移の不安を感じるのではないでしょうか。

ところで、転移とはどういうことか、皆さんご存知……?
わたしが無知なのかもしれませんが
自分が乳がんになって初めて知ったことが山のようにあって
「転移」もそのひとつ。まるっきりわかっていませんでした。
たとえば「乳がんが肺に転移した」と言った場合、恥ずかしながら
「乳がんという病気の刺激で、肺がんが併発した」状態なのだと思っていました。
実際はそうではなく、
「乳腺にできたがん細胞が、血管かリンパ管をとおって肺に到達し
 そこに定着して増殖した」状態を「転移」と言うんですね。
つまり、がん化してはいるが、顕微鏡でみると乳腺の細胞とわかるものが
肺で見つかってしまうわけです。

顕微鏡でサンプルを調べて、そうしたことまで突き止める病理というのは
すごい専門分野だと関心してしまいます。
インターネットでも時々サンプルの写真をみかけますが
どこがどう悪性で、どう違うのか、素人にはまったくわかりません。

病理は、がんの種類や悪性度もしらべてくれます。
ひとくちに乳がんと言っても、種類はさまざま。
大きく分けて浸潤がん、非浸潤がん、乳頭にできるバジェット病。
浸潤がんはさらに、硬がん、充実腺管がん、乳頭腺管がんの通常型
粘液がん、浸潤性小葉がんなどの特殊型に分けられるそうです。
「悪性度」というのは、要するにがんのタチの悪さを示す指標です。
正常な細胞とどれほどかけ離れているかを複数の観点から調べて数値化するそうで
悪性度が高ければ、増殖の勢いもあって転移・再発しやすいと考えられます。
悪性度は、「顔つき」とも言われます。
「顔つきのいいがん、悪いがん」といった言い方をする。
最初聞いたときは、へえ~と思いました。

ほかの部位のがんでも、不勉強でよくは知りませんが
乳がんと同じようにいろんながんがあるものと思います。
胃がんでも、最近は悪性度の高いものとして
「スキルス胃がん」の名前をよく耳にします。
ひとくちにがんと言っても、種類や悪性度が違えば経過はさまざまですし
治療法も変わってくるはず。
そのあたりの研究がすすむと、患者一人一人の状況におうじて
もっと効率よく、少ない負担で、確実に治療ができると思われます。
そうした研究にも充分なお金がまわりますように。

次回は抗がん剤治療について。

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コメント

_ 胃がん ― 2009/04/18 21:43

勉強になりました。応援しています。

_ てらだ ― 2009/04/19 21:12

胃がんさん ようこそ。コメントありがとうございます。
素人が分かる範囲で書いたつたない情報で、恐縮です。
すっかり日常の忙しさに追われる毎日ですが、まだ書きたいこともありますので、時間を作って更新していきます。

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