協賛企業の寄付報告の例2008/07/08 10:00

昨日は「BBB」の「慈善団体アカウンタビリティー基準」について見てみました。
今日からは企業・団体の具体的な報告例、情報公開の例を見ていきます。

ピンクリボン・チャリティでは
寄付金についてどんな報告がおこなわれているのでしょう。
まず、チャリティを実施する企業の側から見てみます。

たとえば、『グラマラス』編集部がおこなった「10WOMEN」の報告は
要点をまとめると以下のような内容でした。

・特別定価分の収益800万円と、写真展での募金額664,927円
 合わせて8,664,927円を寄付した。
・寄付先は、「(財)日本対がん協会 ほほえみ基金」及び「NPO法人乳房健康研究会」

「特別定価分の収益」とは、上乗せした100円の一部をさすのか全体をさすのか
2団体にそれぞれいくら寄付したのかなど、詳細は不明です。
ウェブ上の報告ページは【こちら】

ピンクリボン・チャリティをおこなっている企業は非常に数が多いため
一部しか確認できていませんが
今回いくつか見たなかでもっともくわしい報告を継続的に出していると思われたのは
化粧品会社のエイボンでした。

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エイボン・プロダクツ株式会社
1993年から2006年12月末までに、全世界で寄付してきた額は総額580億円にのぼる。
「口紅1本あたり70円を寄付する」と、商品1つあたりの寄付金の額を明示している。
日本でも2002年から2005年のあいだに
累計8千万円近くを日本対がん協会と乳房健康研究会に寄付してきた模様。

また、2005年にはペ・ヨンジュンのサインを刻んだ口紅の販売で
1年間で8000万円を超える基金があつまったため
「エイボン ピンクリボン サポート プログラム」を実施。
2006年度は総額3000万円を20の個人・団体に
2007年度は総額2300万円を16の個人・団体に助成。
ホームページ上に個人・団体名が助成金の額とともに報告されている。
―――――――――――――――――

日本対がん協会の「ほほえみ基金」が開設されたのは、2003年と見られます。
なぜエイボンのような基金の運営報告がないのか、あらためて残念に思います。


ほかにも、2007年10月に下着メーカーのワコールがおこなった
「ピンクリボン・フィッティング・キャンペーン」の報告も非常に具体的でした。
これは商品販売をともなうチャリティではなく、
客がブラを1枚試着するごとにワコールが10円を寄付するというものです。

「全国で111,989名の方にご協力いただいた結果、273,228枚のブラをご試着いただきました。ワコールより2,732,280円を財団法人日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付させていただきました」


また、ピンクリボンフェスティバル事務局の2007年のウェブサイトには
「ピンクリボン商品」というページがあり
15の企業・団体が販売する商品が紹介されています。
ここには、乳がん患者のための医療保険や、寄付金を含まない花やカクテルなど
チャリティではない通常の販売商品も3社分含まれています。
それを除く12の企業・団体の商品のうち
商品1つあたりの寄付金の額・割合が明示されているのは
4つの企業・団体のものだけで
あとの8社は「売上の一部を○○へ寄付します」といった表現にとどまっています。


次回は、アメリカの乳がん関連団体の報告例を見てみます。

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コメント

_ yrk ― 2008/07/08 23:17

例えば、日本のエイボンはこのような形の寄付をしています。
http://www.avon.co.jp/company/about/pr/200709_1.asp

寄付金は税金控除の対象となりますから、
何に使われているか分からないような寄付ではなく、
使途が明確になるようなことが望まれると思います。

また、寄付を受ける側も本来であれば税金として徴収されるはずのお金の場合もあるので、
使途を明確にする必要があると感じております。

だから、署名がたくさん集まって、この願いが届くといいと、切に思います。

_ てらだ ― 2008/07/09 00:01

yrkさん、リンクをありがと~!

そうなんです、このプレスリリース、とても詳しく情報が出てるんですよね。
ただ、助成金の額や、助成先のカテゴリーにちょいと転記ミス?があるようで、
そのあたりは↓このPDFファイルのほうが正しい模様。
http://www.avon.co.jp/company/kgbc/pdf/pink_ribbon_support.pdf

これによると、
「乳がん早期発見の大切さを伝えるために」に130万
「乳がん検診・検査を支える専門家の活動に」に1490万
「ピンクリボンの新たな広がりのために」のうち
「啓発キャンペーン」を内容とするものに70万がおくられています。

つまり、総額2300万円のうち
1690万円が「早期発見」「啓発活動」のために寄付されている。
「早期発見」に重きをおくピンクリボンだから当然だとみるべきか、かたよりすぎとみるべきか……?

少なくとも、こうして数字が公表されているのは評価するべきことだと思います。
あとは、yrkさんの言うように、寄付をもらった側も使途を明確にしてくれたらいいのですが……。

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